■2024.8.26(月)川崎市民センター わたしの主張一関東地区大会 ~野球を通して学んだことを伝えたい~
本校代表として、3年生の佐藤君が出場しました。佐藤君は、野球部員としてピッチャーとサードを主に担当しました。3年間野球部の活動を通して学んだことを今回の主張にまとめました。
入賞はなりませんでしたが、実直で飾らない等身大の主張は聞く人の心にじんわりと響く内容になっており、多くの人が共感を得る内容だと思います。以下に発表した主張を掲載します。目を通してみてください。
文化祭でも発表する機会がありますので、ぜひ聞いていただきたいと思います。
挑戦する心を大切に
「緊張する」「恥ずかしい」でも「頑張ろう」。いつも大切にしている考えです。
僕は元々人前で何かを発表したり、注目されたりするのが苦手でした。授業の発言も嫌いでした。見ている人が自分のことをどう思っているかわからなかったし、恥ずかしかったからです。でも、そんな自分が嫌で、変わりたい思いがありました。
僕は野球部に所属していました。昨年夏、ピッチャーの一人として、県大会出場を目標に、練習に取り組んでいました。ですが、新人戦の結果は一回戦敗退。すごく悔しくてたまりませんでした。なぜ勝てないのか。自分なりにチームの課題を考えました。それは失敗を恐れているというものでした。「自分のせいで負ける。」「失敗したらどうしよう。」そんな雰囲気がチーム内にありました。正直、自分にもそういう気持ちがあったと思います。その課題を直さない限り、チームは勝てないと確信しました。でも、そのことをチームに話すことが出来ませんでした。間違っていたらどうしよう、チームの雰囲気を悪くしたらどうしようという恐怖のほうが大きかったからです。ここでも自分の意見が言えない自分に、ものすごく腹が立ちました。そんなことも言えずに戦っても勝てないし、チームに貢献できるはずがないと思いました。
そんな自分を変えたくてミーティングの中で思い切って切り出しました。とても緊張して声が震えていたことを覚えています。チームの仲間は「そうだよね」「自分もそう思う」と、理解し、共感してくれました。言って本当によかった。
自分の意見を発表すれば周りの意見も知ることができるということにも気付きました。その後の練習では、みんながプレーしやすい思いやりをもった練習ができていたし、積極的にプレーする姿勢が見られるようになりました。僕も、難しいボールが飛んで来ると、不安で取ることができずチームに迷惑をかけることが多かったのですが、失敗を恐れないことを意識すると、前よりも落ち着いて打球を処理することができました。その瞬間から野球がさらに楽しくなり、仲間とプレーすることにやりがいを感じるようになりました。
また、自分自身の成長のために学級執行部にも挑戦しました。それまではイヤイヤやることが当たり前でしたが、2年生ごろからは積極的に自分から取り組むようになりました。最初はみんなの前で色々なことを話すのは怖いし不安もあったものの、今ではただ話すではなく、自分の思いを伝えることができるようになりました。
挑戦することは自分の心を強くしてくれました。また以前の自分よりも積極的に行動できるようになり、周りのことを考えて動くことができるようになりました。挑戦すれば全て上手くいくとは限りません。だからこそ、挑戦は自分の強さだけでなく、自分の弱さも知ることができます。そこから何が悪かったのか何が足りないのか、次はどうすれば成功するかなどさらに次の挑戦につなげることができるはずです。
最初は怖いかもしれないし、周りから馬鹿にされるかもしれない、そういう気持ちがあって当たり前だと思います。でも、そこから一歩踏み出して行動することできっと自分を変えることができるはずです。大きなことだけが挑戦とは限りません。挨拶をするとか、勉強を工夫して取り組むなど小さなことでも自分を成長させる挑戦だと思います。周りの生活には成長できるチャンス、挑戦できる場面で溢れています。その場面を見逃さず自分が成長出来るチャンスだと思い、いつでも「挑戦する心」をもって行動していきたいと思います。その挑戦がいつか自分の大きな力になることを僕は信じています。