■2025.2.19(水)5時間目 本校体育館 震災講話 ~いずれくる地震や災害から命を守るために~
一関市教育研究所の渡邉先生をお招きして、震災の経験と防災についてお話をいただく“震災講話”を企画・実施しました。
渡邉先生は、東日本大震災発災当時、沿岸南部にある小学校の副校長先生を務められました。
今日は、発災直後から学校再開・復興に至る苦しい時期を過ごした体験をお話いただくと共に、いずれ発生すると予想されている南海トラフ地震や宮城県沖地震、日本海溝・千島海溝沿い巨大地震に向けた防災対策についてお話しいただきました。
すでに、東日本大震災を体験しない生徒たちが中学生になり、防災意識の向上と震災の記憶を繋いでいくことが求められています。こうした中、当時の経験や様子を聞くことができる場面はとても貴重と言えます。
今日のお話の中で、津波からの避難の様子や被害の様子、電気が通じるまで1か月かかったことや、当時、一関・奥州の学校からたくさんの支援やボランティア活動があったことなどを教えていただきました。
また、防災準備品として必要なものと、それが家庭内のどこにあるか把握しているかのチェックをしてみました。短時間ながら、先生方も含めてみんなで真剣に取り組みました。
もし、大きな地震や災害が来たら、当時の中学生や高校生がそうだったように、自分たちが家族や地域のためにできることを、自分たちで考えて行動に移すことが求められます。そのためにも自分事として防災に関わる姿勢は自分や周りの人たちの命や生活を守ることにつながります。
講話の最後に、渡邉先生が、震災発災から今日まで大切にしていることをお話ししていただきました。それは、家を出る時に“行ってきます”と笑顔で家族に伝えることということでした。震災を経験したからこそ、皆さんに伝えたい思いなのだととても感銘を受けました。
学校だけでなく、家庭で、地域で当時の記憶や経験を経験していない世代につなぐ、このような取り組みを今後も大切にしていきたいものです。